あの日見た魔法をまだ探してる
デスラビッツというグループのオタクをしています。
どんなグループなのか説明すると微妙に長くなるので知らない人は公式HPを参照してやってください。
2013年11月13日に生まれたデスラビッツは、7年経った2020年11月13日の今日おこなわれた主催ライブで、結成から一度も脱退・増員することなく、2021年6月をもって解散することを発表しました。
YouTubeでの配信を観ながら思ったことや解散発表を聞いて感じたことを、取り急ぎといったかたちですが書き記します。簡単に。
わたしが今この時感じていること、思ったこと、揺れ動いたことは、たぶん自身の人生にとって大切なものであると思うからです。
まず最初に、このライブがおこなわれることが発表されたとき。
ふざけんなよ、って思いました。一文字も違わずに、「ふざけんなよ」って思いました。
もう取り繕う意味もそんなにないかなと思うので書きますけど。
開催1か月前に、ド平日の19時開演のライブを告知すんなよ、ふざけんなよ、って思いました。
これは完全に、地方に住んでいて無理矢理休みをねじ込むことのできないわたしの僻みです。なのであの子らとスタッフさんたちは悪くないです。でもふざけんなよって思いました。今でも思っています。
そんなスタートだったので、当然観るモチベーションも当日の直前になるまで結構低かったのですが、シングル縛りライブなら久しぶりに1曲目でアイドルSTARWARSが観れるな…と思い至った瞬間、急にめちゃくちゃ楽しみになりました。人って現金ですね。
それでもって始まったライブはやっぱり楽しくて、わたしの好きなDEATHRABBITSの楽曲をやってくれるのが嬉しくて。
会場すごい綺麗なところでやってるっぽいのに、曲中に後ろで流れていたVJにはオタクのコールを書き起こししたやつをゴシック体で出していて、なんで制作会社なのにそのダサさには気がつかないんだ…と心の中(だけではなかったけど)で悪態をつきながら、途中での告知画像はなかなか出ないしドラムロールのタイミングもずれるし、それも含めて全部「デスラビッツ」だなあ…とか思いながら。
途中、「みんなおいでよ!ですラビランド!~アイドル界の闇~」という曲をやったとき、あの頃は辛かったなあ、その分思い入れがある曲だし、いい歌なんだよなあ、とか感傷に浸っていました。
曲も振り付けも衣装も最高なのにプロモーションが最悪すぎて軽く黒歴史扱いされているのがもったいなさすぎるので、みんなもっと知ってほしいし、ライブで観てほしい。
YouTubeライブのコメント欄で「ライブで観たことない」という人がいて、ああそうなのか、そんな曲になってしまっているのだな…と悲しく・悔しくなったので。
マウント取り女なのでここでも言いますが、MVで柚がわたしのあげたイヤリングをつけてたのがめちゃくちゃ嬉しかったのをよく覚えています。
あの頃はこの騒動で心身ともに疲弊していて、その中であのパールが柚の耳元でキラリと光っているのを見て、変に救われた気持ちになってボロボロ泣いたんですよね。あのイヤリング、ピアスに付け替えて使っているのを見てなおさら嬉しく思ったっけ。
そんなことを思いながらMCのタイミングで(元?)サウンドプロデューサーのコバテツさんが出てきて、うわやっと表舞台に出てきたよ!!と笑いを堪えきれませんでした。悪い意味ではなくて…。
訊きたいことめっちゃくちゃあるんですよ。2年くらい前、ツイッターでコバテツさんが「デスラビ楽曲について語るやつやりたい(意訳)」みたいなことを言っていて、わたしはいまだにそれを心待ちにしているし、隙あらば掘り返していこうと思っている所存なので。
これ自称することではないとはわかっているのですが、わたしはめちゃくちゃ楽曲重視なタイプで、彼女らの楽曲、というよりDEATHRABBITSおよび、です。ラビッツ楽曲のオタクなんですね。
なのでその時代の象徴…というかまあコバテツさんがほぼひとりでやっていたわけだから象徴もクソもなく、いわゆる「コバテツサウンド」のファンだったわけですよ。
うわこれやっときた!!2年前のアレ!!やっと!!おっせーーーー!!よ!!!!と叫びたくなるなか(実際自宅のPC前では叫んでいた)、語られるちょっとした小話。むしろこれ2時間とかやろうよ。LOFT9とかで。
そこから「兎革命」後の楽曲に移っていろんなことを思い出しました。
「卒業少女~未来絵~」が発表されたとき、日付が変わって配信された直後、当時勤めていた会社から帰宅しながらイヤホンで聴いて、あまりの方向展開具合と趣向の合わなさに絶望して玄関で泣き崩れてしまったこと。
何気ないことでダメになりかけてしまって、いろいろ重なってご飯が食べられなくなってSNSを消してメンバーに心配をかけた末、特典会で泣いてしまったこと。
泣いたわたしを見た愛実が「ハグを許可します」といって柚とわたしをハグさせたこと。
(これは本当になんだったんだろうと思いながらも愛実には感謝しているし、女である利権を全行使したとも思う)
大阪で初披露された「Magic of Butterfly~成蝶~」を観たとき、落ちサビを歌う愛実の「魔法のように」というワンフレーズがとっても透き通っていて、まるで目の前に透明なガラス玉がキラキラ輝きながら転がってきたみたいな、そんな感覚で。
あれがずっと忘れられなくて。今まで聴いてきた愛実の歌のなかであの瞬間のあの歌声がいちばん好きで、宝物みたいで、また出逢いたくて。
この世界中の綺麗なものとか、純粋なものとか、そういうのをきゅっと固めたみたいな、そんな瞬間だったんです。何回も愛実に伝えたし手紙も書いた。オタクにも言った。ずっとずっとわたしはあの瞬間の魔法を探しています。あの曲を観るたびに思う。
ぶっちゃけた話わたしは兎革命後の曲があんまり好きじゃないです。周りのオタクも、たぶんメンバーも知っていることでしょうが。
新曲が出るたびに方向性の違いから他界しかけているし、好きじゃない曲をやるとあからさまにしらけた顔をしてしまうし(大人げない)。
それでもあの子たちを見続けているのは、現場に行き続けているのは、「あの子たちの最後までしっかり同じ景色を見続けよう」と、もう何年も前から覚悟を決めているからです。
そうか。って思いました。
柚生誕の日程が発表されて、その日の宿を取らないとと思って予約サイトを開いていた携帯が手から滑り落ちながら、「そうか」って思いました。
それから、絶対に泣かないぞって決めました。
いつかこの日が来ることはわかっていたし、なんならもっと早くたってまったく不思議ではなかった。ずっと延命治療を続けながら生きていたみたいな気持ちだったし、腹は括っているつもりだった。それでも携帯を落としてしまうくらいには動揺したし、ほろ酔いだった気分は一瞬で覚めた。喉はカラカラに乾いたし、目の奥はじんと熱くなった。喉はアルコールのせいかもしれない。
自慢じゃないんですけどわたしはめちゃくちゃな泣き上戸で、たぶんデスラビッツのオタク界隈のなかじゃいちばんの泣き虫です。自信があります。いつだって節目節目で涙で溺れそうなくらい号泣してきた女です。
絶対泣かないぞって思いました。半年間、あの子らがデスラビッツじゃなくなる最後の日まで、絶対泣かないぞって。めちゃくちゃ堪えてますけど。現に今も。めっちゃ泣きそうだけど。
わたしにはそれが、あの子が、柚が、「前向きな」って言ったことに対する誠意だと思えたからです。
柚は泣きませんでした。泣くなよ、って思ってたら、泣きませんでした。
あの子だって泣き虫です。初めてのワンマン、2015年5月30日のClub asiaから何かあるたびに嬉し泣きや悔し泣きで顔をぼろぼろにしていたあの子は泣きませんでした。
推しだなって思いました。
それがあの子なりの決意だろうし、それこそ我々への、スタッフさんへの、メンバーへの誠意だと勝手に汲み取りました。あの子が泣かないのにわたしが泣くわけにもいかないし、わたしはその気持ちに応えたいです。
本当に、今だって、ずっと泣きそうです。そりゃそうです。6年間、ずっと推しです。まだ過去形にしない。推しです。
勝手ながら、人生のいちばんキラキラしていた時間を、あの子たちを輝かせるために費やしていた自負があります。そうするともう本当に、体と心の一部みたいなものです。その一部が切り離されようとしているので、そりゃ痛いに決まっています。当たり前に苦しいし、悲しいし、これからどうなるんだろう、わたしも、あの子たちも、我々も、とか不安にもなります。
覚悟を決めていたつもりだから、つもりなりに、最後までかっこつけてみようかなって。泣かないぞ、笑顔で終わるぞ、って、頑張ってみたいと思います。
あと半年、わたしに何ができるんだろう。あの子たちと何が作れるんだろう、何を残せるんだろう。
あの子たちがデスラビッツを終わらせる瞬間、「ああ、終わりたくないなあ」って悔しがらせるような、そんな瞬間を積み重ねていきたいです。
あと半年間、デスラビッツのことをよろしくお願いいたします。
#デスラビ #デスラビッツ
最前管理ファンによる「デスラビッツオンラインリモートライブ」レポ
こんにちは!デスラビッツの最前管理ファン(※1)です!
(※1)¥8,000のプレミア参加権を購入しZOOMで参加をしたファンのことが、某レポ記事にてこのようなド失礼な名称で記載された。
以前より開催が告知されていた、7/26(日)のワンマンライブ。
いったんは緩まったように思えたコロナ禍から一転、急速に不穏な雰囲気が漂い出したご時世の中、デスラビッツは「オンラインリモートライブ」という形態で新しいライブ形式を打ち出しました。
オンラインリモートライブの概要は以下の通り。
- 本来の会場「O-WEST」にておこなうライブをYoutubeLiveを通して無料配信
- 拍手や歓声音声を遠隔で会場に届けるリモートチアラーというシステムを採用
- 【レギュラー参加(¥5,000)】の場合、上記(1)(2)に加えて自身の顔写真またはイラストとメッセージを出力したA2パネルを客席に設置
- 上記A2パネルと希望メンバーの2ショット写真データとチェキ写真の送付
- 上記A2パネルに音感LEDライトを設置
- 【プレミア参加(¥8,000)】の場合、上記すべてに加えてZOOMでのライブ本編・打ち上げにリモート参加
最高額のチケットで¥8,000、このご時世では高いのか安いのか図りかねる価格設定ですが、わたしは知らない間に整理番号1番のプレミア参加権を手にしていました。もしかしたら最前管理ファン中の最前管理ファンなのかもしれません。
ライブ前のZOOM打ち合わせから打ち上げまでしっかりと参加した最前管理ファンのわたしが、泥酔の最中で覚えている限りのレポートを簡単に残していきたいと思います。
- あわや大喜利合戦?A2パネルデータの提出
- 突然の指令「紙とペンを用意してください」
- ZOOMによる事前打ち合わせ
- いよいよライブ本編!3端末を駆使して楽しもう
- 鳴り響くコール!ファンの歓声を使った演出
- ZOOM参加者による楽曲リクエスト
- 大人数ZOOMでのリモート打ち上げ
- ZOOMによる打ち上げやライブ参加を経てみて
- 新しいライブのかたち、挑戦するという心意気
あわや大喜利合戦?A2パネルデータの提出
レギュラー参加・プレミア参加ともに必要だったのが、事前にA2パネルを提出するということ。
どのようなデータを提出すればいいのかは、前もって公式よりアナウンスがありました。
バストアップの顔写真(イラストでも可)と、メンバーに向けた応援メッセージを添えてほしいとのリクエスト。
ファンが試行錯誤しているのが垣間見えるなか、わたしが提出したデータは以下のようなものでした。
お察しの通り、データ作成・送信している時間は酒に酔っていました。
「わざわざ写真を何度も撮り直したりスケッチブックを用意したりと、前準備がちょっと面倒くさいなあ」という気持ちと、「真面目路線で行くかネタで行くか迷うなあ」という気持ちがないまぜで、正直全体的に「ちょっと‥面倒だな‥」と思っていたA2パネル。
ちょうど転職期間中で証明写真のデータがあったわたしは、その日遊んだ友人と「これでいいと思う?」「いんじゃね?」という悪乗りをかまし、かつ下手に全員がデザイン畑の人間であるが故に「どうやったら選挙ポスターっぽくなると思う?」という遊びに発展し、最終的にできあがったのが上記のようなデータです。
当日ライブ配信に映り込んだ他の方のデータを確認すると、ネタ2割真面目8割といったところだったのではないかと思います。
突然の指令「紙とペンを用意してください」
前日のリマインドメールにて、プレミア参加者はライブ本編中に紙とペンを使った演出があるので事前に用意してほしいという旨の連絡が入りました。
「前日に言うんかい!」というツッコミをぐっと飲みこんで(はいませんでしたが)、スケッチブックとペンを用意。
直前に連絡があるほどギリギリまで策を練っていたんだな、という感心とともに、我々は一体何をさせられるのかという一抹の不安も芽生えました。
ZOOMによる事前打ち合わせ
ライブ本編スタートは18:30、打ち合わせスタートは17:15。1時間以上もどんな説明を受けるのだろう‥と思いながら、まずはスタッフさんによる口頭説明。
本編中はミュートなどの設定をスタッフ側でおこなうことや、MC中にプレミア参加者の姿が映し出されることなどが説明されました。
一通り説明を受けたあと、本番前のメンバーとの軽い交流タイムへ。名前を呼ばれたりよくわからないZOOM機能の説明を直接受けたりと、ほのぼのとした時間が流れていました。
しかしそのあと30分以上はまさかの放置(という名のファン交流会)。
わたしはミュートのまま、他のファンとスケッチブックに書いた文章での文通(?)で交流を楽しんだり、お酒を飲んだり、煙草を吸ったり、お酒を飲んだりして過ごしていました。
いよいよライブ本編!3端末を駆使して楽しもう
そして18:30になり、時間が押すことなくオンタイムでライブ本編がスタートしました。
これは素晴らしいですね!オンタイムでライブが始まるのは素晴らしいことです。
本編については、いつまでかはわかりませんが期間限定でアーカイブが残っているので、もしよろしければご覧になってください。
オンラインリモートライブ from Shibuya O-WEST
ライブ本編中のわたしの視聴環境は、
- YoutubeLiveを観るためのノートPC(トチ狂って購入)
- ZOOMに参加するためのノートPC(いつもオンライン飲みで使っているもの)
- リモートチアラーを使用するためのiPhone(機種変更が苦手なので未だ6S)
の3端末を整備。
上記に加えてビールとレモンサワーなどを適量と煙草という、完全に「リモート配信を全力で楽しむ」スタンスで臨みました。
わたしは普段ライブ会場で、前方で振りコピをしたりコールをしたりと割とアクティブな楽しみ方をしがちなので、今回は「スポーツ観戦をするような気持ち」を強めに持って観てみようという魂胆です。
セットリストは比較的新しめの曲(「卒業少女~未来絵~」など)から始まり、比較的初期の曲が多めかな? と感じはするもののバランスの良い内容でした。
鳴り響くコール!ファンの歓声を使った演出
本編が始まってまず驚いたのは、実際のライブでファンがあげる歓声やコールが会場に鳴り響いているということ。
まるで実際に自分たちが会場にいるかのような‥というのはだいぶ大仰ですが、配信ライブにありがちな変な空虚感はかなり軽減されていたように思います。正直ちょっと感動しました。
ただVJとしてメンバーの後ろに映る「Oi!Oi!」は、チラチラと視界に入るたびに面白く思えて笑ってしまいました。
オタクのコールは文字化するもんじゃあないんですよね。間抜けすぎる‥。ダサいのが良しとされるものを変にスマートにしようとすると、妙に不格好になってしまう気がします。
ZOOM参加者による楽曲リクエスト
事前説明では「紙とペンを使って文字を書く演出がある」としか言われておらず、突然リクエストタイムです! と言われて少し焦りました。
ですが、実は公式HPの概要にも「ライブ本編でのMC・リクエストコーナー(予定)にZOOMにて参加」と記載があったんですよね。完全に見逃していました。オタクというものは、「概要を把握しておらずよくわからないけれど、とりあえず一番高いチケットを買う」という悪癖があります。
とにかく突然のことで頭が真っ白になった酔いどれのわたしは、何も考えることなく自身の推し曲である「怪獣ANPONTAN」をチョイス。(この曲に関しては記事を作成するまであります)
多数決の結果、表が割れつつも未発表曲である「うさぎのダンス」に決定しました。主催ライブでしか演らない、という謎の縛り付きであるこの曲は、ファン投票系のセトリだと必ずランクインする、キャッチ—さとハードさが同居する人気曲です。
この曲についても好きポイントがたくさんあって、語りだすと記事のボリュームマシマシになってしまうためまた今度。
このリスエスト企画はマジのガチだったので、とっさに対応できるデスラビッツに感服ですね。うさぎのダンスはやっぱり楽しいので、遭遇すると嬉しい気持ちになります。
そしてそのあと!
怪獣ANPONTANといえば、ゲーム音楽みのあるイントロに乗る夏鈴の少し間の抜けた「怪獣、アン、ポン、タン」という最高にかっこいいコールが魅力のひとつなのですが、今回はまさかの全曲「うちゅちゅ」の夏鈴台詞から始まるというサプライズが待っていました。
その瞬間わたしはパニック。「えっ?! あっ!? えっ!? ヤッター!!」とZOOMに映っていることも忘れて両手を挙げて叫ぶ始末でした。(本編には映っていないです)
さらにメドレーでこちらも未発表ながら絶大な人気を誇る、夏鈴・部長のユニット曲「Don't think,Feel!」が続いてなおさらパニック。画面に食いつきながら「すごい! え! すごい! え?!」と大声をあげていました。
そしてデスラビのメドレー史上初、同じ曲に戻ってくる(怪獣ANPONTAN→Don't think,Feel!→怪獣ANPONTAN)構成に、もう恐慌状態でした。これ、現場で目の当たりにしていたら一口サイズのゲロを吐いていたレベルです。
アルコール摂取量が普段のライブの10倍くらいなのに加えて、初めから「観戦」のようなスタンスで臨んでいたので、もう自室がスポーツバーです。"まるで現場にいるかのように‥"みたいな枕詞を無視してしまってごめんなさい、スポーツバーです。
現場ではありえないような、ほとんどのシーンでメンバーから自分(画面)に向けたレスがくるという環境は、通常のライブDVDだとないものなので新鮮で楽しかったです。
1曲目の「卒業少女~未来絵~」で愛実のレスがめちゃくちゃ可愛くて、なんだかとってもアイドルみたいだ‥! と改めて自分の推しがアイドルであることを再認識しました。下手に何年もちょっと近めの距離にいると、その辺りがどうしても麻痺してくるんですよね。
ライブ本編の感想としては概ね満足度が高かったです。最近のデスラビの配信ライブだと、そりゃあ当然ですがいちばんよかったです。
リモート配信であることにめげず、それでもなんとかリモート配信"だからこそ"を精一杯見つけ出そうとしたんだなあ、という姿勢が伺えるような内容でした。
アーカイブ、消されないうちに観るのが吉です。最近のデスラビッツ公式チャンネル、やたらめったら消しちゃうので‥。
大人数ZOOMでのリモート打ち上げ
ライブ終了からどれくらい経ったのか、ZOOMでのリモート打ち上げが始まりました。
これがもう、オブラートをビリビリと破り捨てたうえで率直に言うとカオス。20名以上のZOOMはもうね、カオスなんですよ。
"管理者によるミュートが云々"により感想を求められても喋られないファン、逆に生活音垂れ流し状態のファンなど、まさしくライブ感のある打ち上げではありました。
言うなればメンバー(4人)×ファン(20名強)の合コンのような雰囲気。メンバーに「〇〇さん! 楽しかった?」のように一人ひとりコメントを求められるような進行は、メンバーに対するアピールタイムのようだな、と他の人のコメントをぼうっと聞きながら考えていました。
そしてメンバーが抜けてお開きになったあとは、スタッフさんが気を利かせZOOMミーティングルームを10数分程度長く残してくれていたようで、ファン同士の交流もおこなわれていたみたいです。(わたしはミュート設定が解除できず離脱)
ZOOMによる打ち上げやライブ参加を経てみて
結果、打ち上げの進行はもうちょっとやりようがあったのかもしれないな‥と思いながらでした。
特にミュートの設定はこちらではコントロールできない部分でしたが、「どのタイミングでミュートにするか」などがちゃんと設定されていなかったのかな‥?
他の人が感想を話している時にわたしの音が何かしら入ってしまうと邪魔になるかな、と考えて自主的にミュートにするとスタッフさん側からミュート解除を求められ(そういうメッセージが届く)、一瞬ミュートを解除しすぐにまたミュートにする‥といった攻防が何度かおこなわれていました。あれってみんなどうしていたんでしょうか‥。
またライブ配信中、1端末でYoutubeLIVE、もう1端末でZOOMという使い方をしていたのですが、YoutubeLIVEとZOOMのライブ映像はかなりのタイムラグがあり、どちらもつけたままでいると音酔いをしてしまうという状態に。
わたしは三半規管がかなり弱いので途中結構なダメージを受けてしまい、最終的にはYoutubeLIVEをイヤホンで聞き、MCっぽいタイミングになったら外してZOOMのライブ配信を観る、という使い分けをすることでなんとかやりすごしました。
事前説明でもラグについては軽く触れられてはいましたが、MCを除いた本編中はZOOM側の音声をミュートする、といった対応をしてくれたら快適度も上がったのかな、と思います。
もし次回も同様の形式を採用するのであれば、その辺りがケアされていると嬉しいなあという次第です。
新しいライブのかたち、挑戦するという心意気
ひとりのオタクとして、このコロナ禍は配信過多でお腹いっぱいなのが正直なところです。
配信というかたちでコンテンツを提供してくれるのは嬉しいし楽しいことは楽しいのですが、やっぱり「また配信やるのか‥」と飽きにも近い感情を抱いてしまうのも本音。
そんななかでデスラビッツが打ち出した「ZOOMでの参加」「リモートチアラー」などの挑戦は、マンネリ化しつつある配信に新鮮さを加えてくれました。
わたしはどうしてもうがった見方をしてしまうタイプの最前管理ファンなので、実際のところ「デスラビッツに興味があるけれど‥」「無料なら観てみるか‥」という方々がどのような受け取り方をしたのかはわかりません。ですが、SNSでのリアクションを見る限りはとても好評だったのではないでしょうか。
ただこれが恐ろしいことにですね、とてもいいライブ配信をするデスラビッツというグループは、実際のライブだとさらに2倍も3倍も跳ねたライブをしてしまうんですよ‥。恐ろしいですね。
もし配信ライブで「デスラビッツって、いいなあ」と思った方は、実際のライブに足を運んだ時におしっこを漏らしちゃうくらい楽しめるであろうことを勝手に約束します。
デスラビッツはどこまでいっても「何にも気にせず現場来いや」なんですよね。早く何にも気にせず現場に行ける世の中になることを祈るばかりです。
怪獣ANPONTANという怪物
デスラビッツの楽曲に対して感じている魅力のひとつに、「無邪気な不気味さ」がある。
アリをぷちぷち潰したり、蝶の羽根を引きちぎったりする子どものような、悪気のない残酷さに近い。
そんな魅力をとりわけ感じるのが、表題にもある「怪獣ANPONTAN」だ。
2015年11月に発売された「なんで?」のB面として収録されているこちらは、発売から2017年末頃に至るまで、「数える程しかライブで歌ってないのでは?」とすら思える程の"干され曲"だった。
シングルのB面なのにMVが作られたのはこの1曲のみ(お祭りJAPANと残業中にラーメン〜..を除く)なので、さぞ推され曲だろうと思っていたのに、約2年にもわたり干され続けた。
このブログは、そんな「怪獣ANPONTAN」を、MV発表当初からひたすらに推し続け、利権を主張し続けてきたわたしが、ただ「怪獣ANPONTAN」の魅力を語る記事です。
・MVがすごい
このMVをMVだと認めない人もいるだろう。確かにそれはそう。
このMVにはメンバーが歌ったり踊ったりする場面はひとつもない。
メンバーのシルエットと、並んだモニターに映る映像だけで構成されているので、どちらかというとリリックビデオに近い。
だけどこのMVの魅力もそこにある。きっとこの曲に関しては、メンバー本人の映像でストーリーが仕立てられたら一気に魅力は半減してしまう気がするから。
このMVで改めて、メンバーの「素材」としての素晴らしさに気づかされたのだ。
なんとなく「ウルトラQ」を彷彿とさせる(怪獣ANPONTANというタイトルからしてよっぽどオマージュだけど)出だしもいい。後述するけれど、夏鈴の声とひたすらにマッチしている。
メンバーのシルエットが映るパートは、capsuleの「JUMPER」を意識している、とMVを製作したH氏から直接聞いたことがある。
わたしがあまりにも「怪獣ANPONTAN」を愛しすぎた結果、新宿ReNYでの3rdワンマン後に彼とお話する機会がいただけたので、とにかく熱く語った思い出がある。
愛実ソロパートもすごくいい。このMVの良さは、とにかく愛実の立ち姿に尽きる。
愛実の立ち姿が少しでも違っていれば、まったく別物になっていたのでは? というくらい、この立ち姿は素晴らしい。
まだあどけない少女の華奢さが残る体躯に、小生意気さを感じさせる斜に構えた角度。
まさに、冒頭で触れた「無邪気な不気味さ」なのである。
そして、この曲において重要なパートを担う部長の出演は、このシーンのみというのも興味深い。
ちなみにこのシーンの歌詞は「全てがコントロールされてる 正義だけじゃ勝てない相手」。
とか言いながらデスラビッツはこれまでとこれからも、正義だけで勝とうと挑み続けているわけなのだけど。
このMVの醍醐味は、途中で映る過去映像。
これはいつだったっけ、アイドルか恋するあたりだったかしらん。
とりわけ愛実が幼いのが尚良い。本当に赤ちゃんのようにぷくぷくして愛らしい子どもが、世界を斜めから見ちゃってるような歌を歌っているというのもたまらない。
そしてここ! わたしが1番好きなシーンである、「代案もってこい!」。
後述するが、歌詞こそ「代案」だが実際は「ジャイアン」と発音しており、その瞬間一瞬だけドラえもんのジャイアンが着ている服の柄が映るのだ。
これに気がついた時はさすがに興奮したし、作者はセンスの塊であると感動した。
・歌詞がすごい
先述した通り、デスラビッツの魅力である「不気味な無邪気さ」を一番感じさせるのが歌詞だ。
ちょっと間の抜けたイントロとともに、夏鈴が独特な声で「怪獣アン、ポン、タン」と歌いだすところから始まるこの曲。もはやここから既に最高。夏鈴最高。
わたしはこの曲を愛しすぎているので、イントロが流れると無条件で口から悲鳴が溢れ出す。傍迷惑なのは百も承知だが、条件反射で出てしまうので申し訳ないです。
すべてにおいて最高なのだが、語りだすときりがないので特筆したい部分のみ言及していく。
「嘘がばれたら責任点火しちゃうぞ」
→転嫁ではない、点火である。点火なのだが、間違いなく転嫁を示唆している。
この曲は非常に言葉遊びが多く(というより同音異義語による揶揄が多い)、こういった遊び心が非常に楽しい。
そして「点火しちゃうぞ」の愛実の歌い方がまた小生意気な感じでいい。
「世紀末テストじゃないよ?」
→世紀末と期末テストをかけた言葉遊びだが、当時現役中学生だった彼女たちが微妙に風刺的な歌詞を歌っているということが際立ってうすら怖さが演出されている。
「言い訳している、泣いてる 欲のままに生きるの?モンスター」
「全てがコントロールされてる 正義だけじゃ勝てない相手」
→愛実のソロパート。MVについて触れた際にも言及したが、このソロパートはMVも歌も非常に良い。
夏鈴がこの曲を 好きなことから、「怪獣ANPONTAN」=夏鈴、というイメージを持つ人も少なくはないと思うのだが、わたしにとっては初めから「怪獣ANPONTAN」=愛実なのだ。
「代案もってこい!」
→代案。ジャイアンでなく、代案。そう、否定と代案は必ずセットでないとダメなのだ。
否定だけでは何も始まらない。始めるための否定なら、代案が必要なのだ。
個人的にここは椎名林檎が「丸の内サディスティック」で「遊戯」を「ジューギ」と歌う様子を彷彿とさせるので好き。
「なんちゃって。」
→これまでの歌詞で政治的な発言をしたり、NO WARとか言ってみたり、「私達のちからで世界を変える」なんてうそぶいてみたりしたのに、最後は「なんちゃって。」なんてとぼけて終わる。
この曲の良さはここに尽きる。
そう、これが「無邪気な不気味さ」。わたしがデスラビッツに感じる魅力。惹かれる所以。
・ライブが楽しい
干され曲から推され曲へとなった理由のひとつに、「ライブで盛り上がる」というものがあると思う。
振りコピしかり、団体芸(?)しかり、モッシュしかり、さまざまな楽しみがこの1曲で味わえる。
・イントロ
→悲鳴をあげるのがわたしのお家芸。(というより条件反射で声が出る)
・ヒゲダンスモッシュ
→「誕生で 騒然で スイッチで〜…」のパートでヒゲダンスしながらフロア中央でモッシュ。
推しの台詞部分でそれぞれ前に飛び出てレス合戦するのが楽しい。
「もちろん確定」、してえな〜!という気持ちでオタクとレス争い。
・振りコピ
→サビでの振りコピ。簡単な振りが多いものの、運動量はそれなりにあるので楽しい。
「一人で勝手にすれば」の部分、ひとーりで、かっ!のところで顔を1回キュッと右に向けるんです。
・サークル
→愛実のソロパートにてフロア中央で輪になり、メンバーの真似をするところ。
みんなが手を伸ばす先、輪の真ん中にはだいたい部長のオタクかいじられやすいオタクがいて、みんなに頭を(乱暴に)撫でられる。
このパートをオタクがフロアで再現しているというわけだ。
ここの一体感は正直外から見てたらなかなか面白いのでは? と手前味噌ながら思っている。
・なんちゃって。
→ラスサビ「なんちゃって。」の2回目、「愛実・夏鈴が腕でハートを作り、そのハートの中から柚がピースする」という振りがあるのだが、それをオタクがまたもフロアで再現するというもの。
何をきっかけで始めたのか記憶が定かでないが、いつからか愛実オタ・夏鈴オタと一緒に「なんちゃってチャレンジ」を試みるようになった。
もちろんその場にいるオタクが、うまいことその割合でいるわけでもないのでケースバイケースで対応しているのだけど。
お互いハート越しに柚と目が合うと、正直めちゃくちゃ可愛い。
このように、MV・歌詞・ライブという3つの要素で「最高」と思える曲が、わたしにとってはこの「怪獣ANPONTAN」なのだ。
以前は隠れた名曲扱いだったこの曲が、2018年はライブで歌った曲TOP10に食い込むくらいみんなに愛されるようになった。
でもこれを機に、もっともっとこの曲の魅力を知ってほしいし、ライブで楽しんでほしい。
この記事をきっかけに、もう一度MVを観て曲を聴いて、ライブで観てもらえたら嬉しいです。
#アイドル #デスラビッツ #DESURABITTS